著者:Swetha Kannan
原文:https://www.knime.com/blog/bayesian-updating-how-find-wreck-ocean
目次
エールフランス447便は、2年間大西洋の底に姿を消していました。4回にわたる捜索でも何も見つかりませんでした。その後、あるチームが「機体が沈んでいる可能性の高い場所」を示す確率マップを作成し、行き止まり(見つからなかったという結果)が出るたびにそれを更新していきました。何もない海域でさえも、ひとつの「証拠」として扱われたのです。最終的に、その地図は捜索隊がすでに一度通過した場所を指し示しました。そして、わずか1週間で彼らはそこで機体を発見したのです。
これこそが「ベイズ更新(Bayesian updating)」です。最善の推測からスタートし、証拠(新たな情報)が入るたびにそれを修正していく手法です。皆さんも毎回の予測(フォーキャスト)でこれを行っているはずです。唯一の疑問は、あなたがそれを「素早く更新しているか」、それとも「最初の推測を意地でも守ろうとしているか」の違いだけです。
この同じルールが、過剰反応を防いでくれます。不正検知のアラートが鳴ると、それが決定的な証拠のように感じられます。しかし、そもそも不正が発生すること自体が稀である場合、たとえ「90%の精度を持つ検知器」であっても、正しいよりも間違っている(誤検知する)ことの方が多くなります。ベイズの定理は、そのアラートを鵜呑みにする前に、「アラート自体の重み」と「それが起こる確率(オッズ)」を天秤にかけるように教えてくれます。
シャロン・バーチュ・マグレイン著『The Theory That Would Not Die(邦題:異端の統計学 ベイズ)』。
ベイズの定理はかつて退けられ、隠蔽されました。しかしその後、エニグマ暗号の解読や潜水艦の追跡のために極秘裏に使用されました。消えた447便を見つけ出したのと全く同じ考え方の筋道がそこにあります。「ある信念(仮説)から始め、証拠によってそれを動かしていく」ということです。
これを知れば、あなたはもう今までと同じようには予測データを見られなくなるはずです。
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